【質問】ごま油でアビヤンガなどすれば暑さが更に更に酷くなるかなと思っております。 夏はココナッツオイルでやるべきでしょうか？

質問ありがとうございます

まずはごま油でマッサージをすれば暑さが更にひどくなるのではということですが、

確かに、ごま油は「熱い」作用があるので

おっしゃるとおり、

そもそもピッタ体質の人や、

夏に大量に使用するにはあまり向きません。

しかしながら

アビヤンガ＝オイルを塗ること自体は夏でも

決して禁忌ではありません。

日本のムシムシするところでオイルはちょっと、、

と思うかもしれませんが

同じくムシムシな南インドのカラリ道場では、

（日本の空手の道場のような感じ）

暑苦しいくらいの筋肉ムキムキの男たちが

これまた暑苦しい気候の中、

体の隅々にまでオイルを塗りまくって

稽古をしている光景を目にしました。

彼らいわく

「オイルマッサージがあるから怪我や疲れがなくなる」とのこと。

筋肉はなめらかでお肌もツヤ肌でした。

なのでご質問の

全身に塗ってもいいのか？→YES

心おきなく全身に塗ってください。

蒸し暑い気候の南インドでは

基本ココナツオイルベースの

ハーブオイルを使用しています。

ココナッツオイルは紫外線防止作用や

皮膚の健康を守る作用

抗炎症作用があります。

ココナッツオイルの皮膚への影響の研究論文リンクを貼っておきますね。

アビヤンガの効能についても古典では

• 重労働にも耐えられる体になる。
• 重労働しても体が軽い。
• 疲れにくくなる。
• （どっかからか落ちたりなんかしても）大怪我になりにくい。

など建設業の方々にはもってこいなメリットがたくさんあります。

というか

建設業の男たちにこそアビヤンガ

こぞってやっていただきたい。

基本

アビヤンガの後には

発汗がセットになって行われることが多く

• 夏の熱いのにさらされて発汗
• 運動して発汗

も発汗法の一つなので

アビアヤンガのあとに運動や日光にあたること自体は

流れとしては立派なトリートメントなのです。

ただ、トリートメントならば発汗後

すぐに汗と一緒にオイルもシャワーで洗い流してスッキリしますが、

それを塗りっぱなし、汗かきっぱなしにしておくのがよろしくない。

放っておくと…

「全身あせも」ができます。

私もインドでこれやらかしました。

恐ろしいかゆさでした。

決しておすすめしません。

なので

職場でひと汗かいたあとシャワー浴びれるならokですが

それ以外ですと「汗かきオイル塗りっぱなし状態」は

決してしないほうが得策です。

そこで夏のアビヤンガのコツをお伝えいたします。

夏は冷やす作用のあるココナッツオイルを使用する(クーラーガンガンの中で仕事する人は除外)

オイルをお風呂に入る前に塗って、

「塗りっぱなし」にせずに

風呂に入るか、運動するか、ひと仕事するかして

汗にまみれた付着オイルを

サッとシャワーを浴びて流す。

アビヤンガの時間帯ですが

朝がおすすめ。

朝起きて水分とって

サッと体に塗ってお風呂に入り

ひと汗かいてシャワーで流す。

酷暑の中めちゃくちゃ疲れた日は

夕方ご飯食べる前に行ってもいいですね。

疲れが緩和するのがわかると思います。

頭と足に塗るだけでも

睡眠が深くなったりします。

ちなみに

オリーブオイルは

冷蔵庫に入れてごま油より早く固まるので

ココナッツより固まりが遅いので

推察するに

ごま油とココナッツの中間くらいのヴィールヤだと考えられます。

ヴァータピッタの方に良いと思います。

A2oさん、

ぜひ建設業の方々の疲れ予防に

アビヤンガをご活用ください。

実践した後の皆さんのフィードバッグ

もお待ちしています！！